カッパーコートの耐久年数は、水温や塩分濃度など、さまざまな要因に応じて変化します。北ヨーロッパでは、通常であれば10年以上の継続的な効果を得ることが期待できますが、カリブ海では8~10年が標準的な耐久年数となっています。発売当初の1991年にカッパーコート処理を施された船舶の多くは、20年以上経った現在も良好な性能を発揮しています。防汚処理においてカッパーコートを使用した場合、その塗膜の厚さは平均250ミクロンです。その後の腐食率は年間5ミクロン未満ですので、塗膜が上記のような長い期間にわたってしっかりと残り、高い保護効果をもたらす理由は容易に理解できます。